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vol.1

元多数国間投資保証機関(MIGA)長官
ウーマン・コーポレート・ディレクターズ日本支部共同幹事
ワーキングウーマン・パワーアップ会議 代表幹事

小林 いずみ

1985年メリルリンチ証券会社(現メリルリンチ日本証券株式会社)入社。2001年代表取締役社長に就任。2008年同社代表取締役退任、世界銀行・多数国間投資保証機関長官就任。2007年〜2008年度経済同友会副代表幹事。現在はANAホールディングス、サントリーホールディングス、三井物産各社 の社外取締役を務める。


下駄を履くのはアンフェアか

 企業で女性中間管理職の方達と意見交換をすると、「女性だという理由で昇進させてもらうのは嫌だ」という声をよく聞く。その気持ちはわかる。これまで男性社員と肩を並べて一生懸命働いてきたのにいざ昇進する段になって「女性だから下駄を履かせてもらったのだろう」と言われるのは心外極まりない。しかしながら同僚男性が先に昇進すれば「やっぱり女性は対等に扱われていない」とも思うだろう。これではどっちに転んでも納得いかない。自分は実力で昇進したのだと確信したい。
  しかしそもそも昇進の理由など明確に説明されるわけではない。どうしてもと詰め寄って聞けば、もしかしたら本人には説明してくれるかもしれないが、それだってどこまで話してもらえるものかわからない。私が思うに、昇進の理由なんて本人が気にすることではないのだ。仮に女性の管理職を増やすために多少下駄を履かしてもらっていたとしても「それがどうした」である。
 これまではずっと男性社員は男性であるという理由で下駄を履かしてもらってきたのだ。でも彼らはそれを下駄を履かしてもらったと考えていただろうか。その下駄が女性用になったからといって後ろめたい気持ちを持つ必要などないのだ。昇進の理由をあれこれ憂う時間があったら、結果を出すことに専念することである。
  昇進理由に疑念を抱く周囲の輩も、結果を出せば黙る。そもそも上司には任命責任というものがある。役職の任を全うできない人物を昇進させて、結果が出なければ困るのは任命した上司も同じである。任命されたということは、少なくともそれなりの努力をすれば結果を出せるだろう、と思われているからである。自信を持って堂々と前進するのみである。

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