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vol.5

G&S Global Advisors Inc. 代表取締役社長
ワーキングウーマン・パワーアップ会議 代表幹事
橘・フクシマ・咲江
1972年清泉女子大学卒業。ハーバード大学教育学修士、スタンフォード大学MBA。ハーバード大学日本語講師、ベイン・アンド・カンパニーを経て、1991年コーン・フェリー入社。2010年の独立まで、日本支社社長、会長、米国本社取締役を務める。花王、ソニー、ベネッセ等の女性初の独立取締役を歴任。現在ブリヂストン、味の素独立取締役、同友会副代表幹事。2008年ビジネス・ウイーク誌「世界で最も影響力のあるヘッド・ハンター・トップ100人」に唯一の日本人として選ばれる。著書に「人財革命」(祥伝社)「売れる人材」(日経BP)他多数。
いつも背中を押してくれたメンター
私が一番影響を受けたメンターは、以前の会社、コーン・フェリーの創業者でありCEOであったリチャード・フェリーである。リチャードは初対面の時に「日本のキャロライン・ネハス(女性初のパートナー、本社取締役)になりなさい」と言って目標を示してくれただけでなく、私の 20年間のキャリアを通して、常に気にかけ、自信がなく尻込みする私の背中を押してくれた。アジアの片隅にいる私にとっては、初めリチャードは雲の上の存在だったが、グローバルな会合では必ず声をかけてくれ、「アジアで成績が一番なんだって」と喜んでくれた。すると「リチャードに喜んで欲しい」とまた頑張ることとなった。
また、彼は人間としての行動規範が明確なリーダーでもあり、いつも明快なブレの無いアドバイスが返ってきた。本社の取締役を務めた間も、取締役の「あるべき姿」を教えてくれたのは彼だった。
私の日本企業の社外取締役就任を大変喜んでくれたので、ほんの少しでも恩返しができたような気がする。