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vol.18


株式会社いわきテレワークセンター 代表取締役

会田 和子

明治大学経営学大学院修士課程前期修了。1994年株式会社いわきテレワークセンター設立、代表取締役社長に就任、現在に至る。(社)日本テレワーク協会副会長、特別認定法人地域産業起こしに燃える人の会理事、社団法人いわき産学官ネットワーク協会理事、福島県ベンチャー・SOHO・テレワーカー協同機構副理事長、内閣官房地域活性化伝道師、財団法人全国地域情報化推進協会地域情報化アドバイザー。


被災地でテレワーク

 創業当初より、PCやネットワーク機器を駆使して自宅でも会社でも柔軟に働くことができる「テレワーク」を導入してきた。今回の大震災で、2つの出来事から大変有効だったと感じた。

 1つは、業務継続という点。大地震・津波の影響が少なかった街中に居住する在宅ワーカー、在宅勤務者は、インターネットが使えるようになると、通常通り業務を再開、継続、納品を完了。断水(トイレ)、ガソリン不足(通勤困難)で本社機能は停止状態であったが、在宅のパワーで乗り切ることができ、クライアント企業様も在宅の威力を再認識してくれた。ただ、原発事故による放射線量の問題が発生してからは、どの人も地域から脱出してしまい休業状態になった。

 2つ目は、仕事を失わずに済むという点。移住先でテレワークができるので、たとえ他県に移住しても仕事を辞めることなく継続できる。実際、数名、雇用を継続している。働く個人にとって、このテレワークは非常時に強い役立つ仕組みと再認識したようだ。大震災のダメージは大きいが、長年実践してきたテレワークの価値を再認識してくれる機会になったことは望外の喜びである。

【メンター・アワード2011 優秀賞受賞】
株式会社オークローンマーケティング 代表取締役社長

ハリー・A・ヒル(Harry A. Hill)

1963年カリフォルニア生まれ。 文部省の英語教師として1985年に来日。 岐阜県教育委員会及び国際交流委員会の業務に携わり、一度帰国。1990年に再来日し、 ぎふ中部未来博での人脈を活かし、国際交流のイベント会社「SGIジャパン」を創業。 1999年に株式会社オークローンマーケティングに入社、コンタクトセンター統括部長、 取締役事業部長、事業本部長、COOを経て2006年6月に代表取締役社長に就任。 学生時代から始めた趣味の少林寺拳法は5段で道場長の資格をもつ。


風土として根付く『多様性』

当社には「世界中でより豊かなライフスタイルを実現する」というビジョンがある。この実現に欠かせない要素が、社員が共有する共通の価値観(バリュー)の一つ、『多様性』である。多種多様な人々のライフスタイルを豊かにするには、会社全体が社員の多様性を受け入れ、社員同士が文化・年齢・性別を超えて尊重しあう必要がある。

 18年前、アメリカ人と日本人の二人の創業者が当社を興した時から、我々はこの価値観を実践してきた。多様性は摩擦を生じるが、それを恐れず受け入れることで新しいアイディアに繋がり、成長し続けることができる。当社のバリューを共有しパッションを持って仕事をすれば誰でも活躍するチャンスがある。現在、当社のマネージャー職の28.8%が女性であり、リーダー職(将来のマネージャー候補)に至っては59.6%を占めている。10%にも満たない日本の平均比率と比較すると高いと言えよう。

 しかし、現状に満足しているわけではない。能力のある多様な社員がその強みを発揮できるような制度の充実や職場環境の整備を継続し、社員が働きやすさと働き甲斐の両面を感じられる組織を目指していく。

コラム一覧

女性リーダーへのスイッチ

第一生命保険株式会社 常務執行役員人事部長
武富 正夫

2015.04.22

女性をわざわざ管理職にする意味

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2015.03.24

日本も女性登用のモデルケースになれるのでは?

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コーン・フェリー・インターナショナル太平洋地区最高顧問
橘・フクシマ・咲江

2015.01.27

候補者の多様性が第一歩

前多数国間投資保証機関(MIGA)長官
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小林いずみ

2014.12.18

真の女性活躍とは

ブルドックソース株式会社 
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2014.11.20

二人の30%?割れないだろう!

連合 会長代行/NHK労連 議長 岡本 直美

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